ゲーム紹介:レジスタンス / The Resistance
スパイを見極め作戦担当者を選ぶ
レジスタンス
/ The Resistance
メーカー: Indie Boards and Cards (インディー, USA), 国内発売元: ホビージャパン
発売年: 2010年
作者: Don Eskridge (ドン・エスクリッジ)
13才~大人, 5~10人用, 所要30分, ルール難度: ★☆(1.5)

『レジスタンス』は、各自、秘密の役割カードによって、作戦を3回成功させようとする組織側と作戦を密かに3回分失敗させようとするスパイ側に分かれ、会話での推理と誘導によって作戦遂行メンバーを選ぶゲームです。

全員、自分の正体を隠しながら、本来行なわれるべき行動を邪魔をしようとするのは誰なのかを探っていくタイプのゲームです。
圧政を強いる政府に抵抗しているレジスタンス勢の中で、全員の4割ほどの人数(5人なら2人、等)がスパイとして紛れ込んでいます。
全5ラウンドで、毎回「作戦を実行」として、実行メンバーが数人選ばれると、そのメンバーは全員、秘密裏に〈作戦成功〉〈作戦失敗〉のどちらかのカードを提出します。この結果、もし1枚でも〈作戦失敗〉が提出されていれば、その作戦は“失敗”となってしまいます。
作戦が3回失敗してしまうとスパイ側の勝利となります。作戦が失敗したということは、今回選ばれたメンバーの中にスパイがいるということですが、誰がどのカードを提出したかは判らないため、とりあえずその中の誰かがスパイであることや、なぜそのメンバーが選ばれたのか、また、さきほどの回はどうだったかなど、推理を働かせる必要があります。
一方、もし推理によってスパイだと特定されたとしても、ゲーム中に脱落することはありません。レジスタンス側は3回の作戦成功を達成することが目的なので、作戦実行のメンバー選出時に、スパイと思しき人間を選ばなければ良いのです。
しかし、スパイではないと思われるメンバーを選んだはずなのに、「そのメンバーは危険だ!」とその選出が反対され、また選びなおしになるかもしれません。反対したのはスパイだからなのでしょうか? それともその人だけが知っている情報があるのでしょうか…?
こうしてゲームを続けていき、作戦が3回成功すればレジスタンス側の勝ち、3回失敗すればスパイ側の勝ちです。
ここがオススメ: 『タブラの狼』や『ミラーズホロウの狼男』に代表されるような、疑心暗鬼に駆られながら犯人を特定する狼男系のゲームのテイストを持ちながら、特定の司会進行役が必要なく、ゲーム途中で脱落者も発生しないという優れた特徴を持った、大人向けの手軽なゲームとしてお薦めです。
陰謀カード入り日本語版:
日本語版には、「深まる陰謀追加セット」として、「監視者」「立ち聞きされた会話」など、9種類15枚の特別な効力を発揮するカードが同梱されています。これらのカードにより、より悩ましい展開が楽しめるでしょう。
ルール訂正・補足付き: この日本語版に付属している「深まる陰謀追加セット」の説明書には、誤りを含む、おそらくまともに遊べない記述が含まれているため、当店では訂正・補足書をお付けしています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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