ゲーム紹介:花火 / Hanabi
連携推理で見えない数札を連ねる
花火
/ Hanabi
メーカー: Cocktail Games (カクテルゲームズ, フランス), 発売年: 2016年 (原版2010年)
国内版発売元: ホビージャパン, 国内版発行年: 2016年
作者: Antoine Bauza (アントワン・ボーザ, 代表作: 『世界の七不思議』)
8才~大人, 2~5人用, 所要25分, ルール難度:★☆ (1.5)
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ドイツ 2013年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 大賞受賞 |
『花火』は、全員で協力して、自分からは見えない手札から、色別かつ番号順でより多くのカードを重ねられるように、お互いにヒントを出し合って推理していくゲームです。
1~5の番号カードがそれぞれ5色分、ぜんぶで50枚の花火のカードを使います。
1人ずつ代わりばんこに、ランダムに配られた手札4枚の中から1枚を繰り出すことで、全員共通の場に、色別の1→2→3→4→5の連番を作っていきます。
しかし、手札の表側は常に相手の方に向けているので、自分だけ内容が判りません。逆に、他の人たちが持っているカードの内容は見えています。
自分の手札は見えないので、当てずっぽうで手札からカードを出してしまうと、いきなり4を出すなど、おかしな番号を出してしまいます。その色については、“失敗”としてそれ以上連番を伸ばすことができません。
このゲームは、連番として伸ばせた枚数が全員の評価得点となる“協力型ゲーム”のため、うかつな行動は取れないのです。
このため、まずは他の人にヒントを伝えましょう。任意の人の手札を指しながら、「君の〈これ〉だけが〈1〉だよ。」とか「君の〈これとこれ〉は〈青〉だよ。」という風に、他の人の手札にある番号か色のどちらかの要素を1つだけ教えられます。
これをお互いに行なうことで、しだいに自分の手札の内容がおぼろげながら掴めてくるのです。
しかし、ヒントを伝えるにはコストとしてチップを支払わなければなりません。ヒントを与えてばかりいると、どんどんチップが減っていってしまうので、特には「たぶん要らない」であろうカードを捨てることでチップの回復を計る必要があります。…でも、本当にそれは要らないカードなのでしょうか?
こうしてゲームを続けていき、補充用の山札が尽きるか、規定回数ミスをしたら、それまでに伸ばした色別の連番枚数の合計が全員の評価得点となり、ゲーム終了です。
ここがオススメ:
一風変わった「相談してはいけない協力型ゲーム」のため、「きっとこれを言えば解ってくれるだろう」というヒントをどのように組み立て伝えるかをよく考えて、ズバリ的中したり、ときには裏目に出てしまったりして盛り上がる、大人向けの手軽なゲームです。
初めてでもつい緻密にやってしまいがちになりますが、あまり考え過ぎるよりも「間違えたら次のゲームでうまくやろう」くらいの心持ちで何度も挑戦するのがよいでしょう。
店内でサンプルをご覧いただけます。