ゲーム紹介:天九紙牌

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手札を読み合い数札セットで勝負
天九紙牌(てんきゅうかみはい)
制作: ピグフォン (日本), 製作: 萬印堂 (まんいんどう, 日本)
発売年: 2011年 (原版不明 12世紀頃), 作者: 不明
8才~大人, 4人用(2~3人も可), 所要15分, ルール難度:★★ (2)

天九紙牌:箱

『天九紙牌』は、各自に配られた手札の構成を読み合い、1~4枚の数カードを組み合わせて出していきながら、手札から最後に繰り出すカードの組で勝利してライバルの持ち得点を奪う、麻雀のルーツとも呼べる、ギャンブル色の濃いカードゲームです。
12世紀頃から伝わる、ドミノ牌のルーツともいわれる中国伝統の汎用ゲーム牌『天九牌 (てんきゅうはい、テンカオハイ)』の遊び方のひとつ、『天九 (テンカオ)』を、牌の雰囲気を保ったまま、ゲームに必要な記号や数字を付記することで、より手軽に遊べるようにと作られたカードゲームです。

天九紙牌:展示用写真

赤と白の、1~13までの変則的な枚数構成のカード32枚を使います。
配られた手札8枚の構成を考え、毎回リーダーが決めた枚数を選んでカードを出していきます。

リーダーが選んだ色構成(赤1枚だけ、赤と白の2枚構成、赤と白と白の3枚構成、など)で、同じ数のみ、しかも前の人よりも小さな数のカード組を出すことができれば、場に繰り出して今回の勝利を主張していきます。もし出せなければ同じ枚数を捨てなければなりません。
1人1回ずつ、出すか捨てるかしたら、最後に出した人が今回の勝利者となり、つぎのリーダーになることができます。

これを繰り返していき、手札がなくなった最後の回で勝利者となった人が、ライバルの持ち得点を奪い取ります。つまり、回の途中での勝利はリーダー権を取ることであり、最後の回で勝たなければあまり意味がないのです。
このため、手札のカード構成を考えて、どの時点でリーダー権を取りにいくか、リーダーになったときには何を出すか、計画を考えなければなりません。とはいえ、手札によってはどうしようもないかもしれません。

一方、確率的にとても低い構成のカード組を出したり、最弱の数のカードで勝利したりすることができれば、麻雀の役満のように、とても大きな勝利得点を得ることができます。もし手札にこれらの可能性があるならば、積極的に狙っていきましょう。

こうして、同じ人が報酬を獲得するたびに得点レートが2倍、3倍、…と跳ね上がっていきながらゲームを続けていき、あらかじめ決めておいた条件(回数や、誰かが破産したら、など)でゲーム終了、もっとも得点が高い人が勝ちです。

ここがオススメ: ほとんど手札の構成に翻弄されながら、ある勝利をきっかけにして麻雀のように流れを引き寄せられればガッポリ稼げる夢を見て、「あと1時間やれば負けを取り返せるはず」という泥沼にハマりかねないギャンブル性が楽しい、薄暗い部屋が似合う大人の手軽なゲームとしてお薦めです。

ただし、遊び方説明書が“荘”, “場”, “局”といった麻雀知識に依存しているため、ルール解読に際して麻雀に慣れた方が1人は必要です。

もともとの天九牌では、牌に印された穴の色や数字は、ゲームでの色や数字とまったく関係がなく、星座のように「○○の形に見えるから10」といった“暗号”として遊ばれていたものだったのですが、この『天九紙牌』では、それらのゲームに必要な情報をカードに判りやすく明記することで、かなり遊びやすくなっています。
また、牌をぎゅっと薄く圧縮したような、厚めで硬く、側面まで黒く塗られている贅沢仕様のカードです。

店内でサンプルをご覧いただけます。

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