ゲーム紹介:余計な料理人 / Zu viele Köche (Too Many Cooks)
各自の目的色を鑑み数札を総取り
余計な料理人 / Zu viele Köche (Too Many Cooks)
メーカー: Pegasus Spiele (ペガサス, ドイツ), 発売年: 2009年(原版2002年)
作者: Reiner Knizia (ライナー・クニツィア, 代表作: 『ケルト』『インジーニアス』など多数)
8才~大人, 2~5人用, 所要30分, ルール難度:★☆(1.5)

『余計な料理人』は、自分で決めた色のカードを集めるべく、手札の色数字カードを1枚ずつ出して数を足し重ねながら、10を越えた人が総取り、という勝負を繰り返しながら、得点を競うゲームです。

カードゲーム遊びの大きな分類として、トランプカードなどを使って、各自が手札から1枚選んだ数字カードを出していき、その記号と大きさで誰が総取りするかの勝負を繰り返して得点を競う、『トリック・テイキングゲーム (Trick-Taking Game)』と呼ばれるジャンルのがあります。※ そういう名前のゲームがあるわけではなく、似た形式の遊び方の総称です。
誰がどんな記号や数字を出したのか、どういう意図で出したのか、緻密な戦略と読み合いが要求されるため、欧米では大人向けのポピュラーな遊びとして定着しています。
この『余計な料理人』も、そのトリック・テイキングゲームの流れを汲んでいます。
料理の材料と称して、色と数字で構成されたカードが手札として配られ、1人ずつ順番に、1枚ずつ選んで中央の場に出していきます。
3を出して「3」、2を出して「5」という風に、カードに書かれた数を足し重ねながら、誰かが合計10以上になるカードを出したら、その人が今回出されたカードを総取りして、得点の素とします。
ただし、どんなカードでも集めれば良いわけではありません。最初に手札が配られたときに、今回の自分の得点はこの色、という色をあらかじめ決めているため、その色のカードしか得点にならないのです。
さらに、決めた色ごとに減点対象となるカードも存在します。例えば、茶色の野菜系を集めようとすると、赤色のトウガラシが減点対象となってしまいます。
こうして、カードを足し重ねて10以上で総取り、を繰り返し、手札が尽きたら1ラウンド終了です。獲得したカードの中で得点になるもの/減点になるものを集計し、得点の分だけお客さんカードを貰います。
そしてまた配られた手札を見た上で今回の得点色を決めて…とゲームを続けていき、全5ラウンドを終えたら、獲得したお客さんの総合計で一番の人が勝ちです。
ここがオススメ: 各自が決めた得点色を見て、誰が何を集めようとしているか、また何が苦手かをよく鑑みて、手札のカードを出すタイミングを計るのが悩ましくてドラマを生む、緻密な駆け引きが必要とされる大人のためのゲームです。
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