ゲーム紹介:アイデンティク / Identik

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言葉を頼りに絵を模写し得点競う
アイデンティク / Identik
メーカー: Asmodée (アスモデ, フランス), 発売年: 2010年 (原版は2006年)
作者: Amanda Kohout(アマンダ・コホウト) & William Jacobson (ウィリアム・ジャコブソン)
12才~大人, 3~10人用, 所要15~45分, ルール難度:★☆(1.5)

ドイツ 2010年
ゲーム大賞(Spiel des Jahres)
最終候補(Nominiert)

アイデンティク:展示用写真

『アイデンティク』は、毎回1人ずつ、自分だけお題の絵を見ながら、他の人に対して言葉だけで模写させ、設定された要点が正しく描けているどうかで得点を競うゲームです。
2006年にアメリカで発行された『ポートレイアル / Portrayal』が、お題の内容はほとんどそのままに用具が刷新され、フランスのメーカーから発行されたリメイクタイトルです。

アイデンティク:お題の例

1人ずつ、代わりばんこにアートディレクター役を行ないます。 アートディレクターは、120枚ものイラストの中から無作為に1枚を選んで取り、自分だけ見ながら、他の人(アーティスト)たちに、「樽のようなものの上に人が3人乗ってて」「左の人は帽子をかぶってて」「真ん中の人の顔はひょうたんのように長い」など、言葉だけで同じ絵を描かせようとします。


しかし、制限時間はたったの90秒。また、アーティスト側からの質問などによるやりとりも許されません。

アイデンティク:模写した絵

90秒が経過したら、アートディレクターも含めて全員が、このお題の、隠されていたチェックポイント10個を確認します。

  1. 1人は蝶ネクタイをつけている。→「えぇ~! そんなの聞いてないよ!」
  2. 3人とも鼻が見えている。→「うん、まあなんとかOK」
  3. 男のうち1人は刃物を持っている。→「ばっちり!」

…というように、チェックポイントどおり描けているものを集計し、得点を計算します。 また、チェックポイントごとに、そのように描けている人が1人でもいれば、説明をしたアートディレクター役にも得点が入ります。

こうして、アートディレクター役が交代して、次のお題を…、とゲームを続けていき、人数分だけ行なったらゲーム終了。最高得点の人が勝ちです。

ここがオススメ: すでに絵を見てしまった自分でありながら、何も知らない相手の立場になって、どういう風に伝えたら、素早く、要点になりそうな所をたくさん描いてもらえるか工夫するのが悩ましくも楽しい、お勧めのゲームです。
上記の例は、かなりうまくいっている方です。似ても似つかない絵になることもしばしば。 お題の絵が公開されて比較しあうときに、「ぜんぜん違うじゃん!」「いい線いってる!」など、とても盛り上がります。
店内でサンプルをご覧いただけます。

日本語化シール付 お題のカード120枚に貼り付ける、便利な日本語化シールが付いています。

[ボタン:これを取り扱いリストで確認/購入]

[2010-07-29追記:] 初回分の和訳シールに不備があることが判ったため、以後訂正用のシールもお付けしています。
→記事:『アイデンティク』の和訳シール不備とその対応

[2012-03-15追記:] メーカー絶版とのことです。

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投稿者:すごろくや

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