ゲーム紹介:ドミニオン / Dominion
循環を鑑みて自分の山札を育てる
ドミニオン(第二版)
/ Dominion
メーカー: Rio Grande(リオグランデ, USA), 発売年: 2016年(原版2008年)
国内版発売元: ホビージャパン, 国内版発行年: 2017年
作者: Donald X. Vaccarino (ドナルド・ヴァッカリーノ)
8才~大人, 2~4人用, 所要30分, ルール難度:★★ (2)
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ドイツ 2009年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 大賞受賞 |
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ドイツ 2009年 ファン投票(Deutscher Spiele Preis) 第1位 |

『ドミニオン』は、小国の領主が統治国家(Dominion)を拡大するため、少額の資産を元手に、領土や資金、施設といった様々なものを獲得していき、手札の循環を考えて自分の山札を育てていくカードゲームです。


各自、少額のお金カードと小さな屋敷カードからなる、同じ構成の山札を用意して始めます。5枚めくって手札にしましょう。
自分の番になったら、手札のお金カードを消費することで、場に並べられた種類別の山札から 様々なカードを買うことができます。大きく分けて3種類があります。

最終的な勝敗を決める領土(得点)カード。

資金を増やすためのお金カード。お金をお金で買うのは奇妙な感じですが、めくる手札が5枚と決まっているので、1枚のカードだけで2や3の価値を持つお金は大切です。

さまざまな効能を持つアクションカード。使用することで、追加でカードをめくれたり、ライバルに攻撃したり、防御したり、アクションの連鎖を起こしたりと、多種多様な効能を持っています。

こうして購入したカードは、すぐに利用することはできず、山札が循環するまで待たなければなりません。これがこの『ドミニオン』の最大の特徴です。
まず一旦、今回使ったカードや獲得したカード、余った手札カードをすべて捨て場に捨てます。 そしてまた山札から手札を5枚取り、次に自分の番が回ってきたら、同じように買い物をし、これらも捨てます。
そのうち山札がなくなります。これでやっと、これまで捨てたカードをよく切り混ぜて、新たな山札を作ることができます。新たな山札には、これまで獲得したカードが含まれているはずです。新たな手札の力を駆使して、さらに強力なカードを獲得していきましょう。
これを繰り返していくと、各自の思惑によって獲得された構成で、山札(国土)がどんどん育っていきます。
こうしてゲームを続けていき、場の特定のカード山が無くなったらゲーム終了、自分のカード束の得点カードを数えて、最高得点の人が勝者となります。
場の10種類のアクションカードは、それぞれが持つ効果によって組み合わせの能力を発揮し、さまざまな戦術を生みだします。 しかも、実は全部で25種類のアクションカードがあり、毎回ゲームを遊ぶ度に使用する10種類を選ぶので、ほぼ無限といえる組み合わせを楽しむことができます。
ここがオススメ:
遊ぶたびに、「こうしてみれば良かった」「次はこうやってみたい!」と新たな発見があり、何度も遊んでいろいろ試してみたくなる超お薦めのゲームです。
10~20年に一度出るか出ないかという、シンプルかつ奥深い革新的な仕組みを持っています。トレーディングカード系で培われた 組み合わせを活用するゲームデザインの蓄積と、ボードゲームの、全員で共有する楽しさが融合した点も素晴らしいです。
この基本セットと組み合わせて遊ぶことで、よりドミニオンの世界と楽しさが広がる「拡張セット」も数多く発行されています。
第二版: 2017年12月、いくつかの王国カードが刷新された「第二版」が発売になりました。
初版から次の6種類が無くなり、
- きこり
- 泥棒
- 密偵
- 宰相
- 祝宴
- 冒険者
第二版では次の7種類が追加されました。
- 職人
- 山賊
- 前駆者
- 商人
- 密猟者
- 衛兵
- 家臣
また、得点や財宝系のイラスト・デザインも刷新されています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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