ゲーム紹介:ケルト / Keltis
各色の数札を重ねて駒で得点刻む
ケルト
/ Keltis
メーカー: Kosmos(コスモス, ドイツ), 発売年: 2008年
作者: Reiner Knizia(ライナー・クニツィア, 代表作: ロストシティ、ヘックメック, 水晶をとりもどせ!、など多数)
10才~大人, 2~4人用, 所要30分, ルール難度:★★
ドイツ 2008年
ゲーム大賞(Spiel des Jahres)
大賞受賞


『ケルト』は、手札の番号カードを、1枚ずつ、色ごとの昇順/降順しばりを守って手元に重ねていきながら、その都度、重ねたカードの色に応じたボード上の列で得点コマを進め、全列の総合得点を競うゲームです。

1人ずつ、代わりばんこに、手札から数字カードを1枚選んで手元に並べることで、ボード上の、出したカードの色に対応した列に、自分の色のコマを進めていきます。

数字カードは、色別にして、例えば 0→1→1→4→5→…といったように徐々に大きくなるか、または 9→7→6→6→3→…と徐々に小さくなるようにしか出せません。つまり、手札にないからといって焦って9→1などと並べてしまうと、その列ではそれ以降に出せるカードがほとんど無くなってしまうのです。

数字の大小に関係なく、カードを1枚並べられれば、ボード上の、カードと同じ色の列にある自分のコマを1マス進められます。
進めれば進めるほど高得点をマークしていきますが、最初の3マスはマイナス得点をマークします。つまり、ゲーム終了までに4マス以上進められなければ、すなわちその色カードを4枚以上出せなければ、1枚も出さずに0点のままの方がまだマシということになります。

自分の番の最後に、山札から1枚、手札を補充します。
このようにして、4枚以上出せる目処が立つまでは、手札に溜め込んでおく準備を整える必要があります。
まだ出したくない場合には、全員の共通の捨て場に捨てることもできますが、他の人に拾われてしまう事も考えなければなりません。

こうしてゲームを続けていきます。その他の得点要素として、コマを進めるマスに落ちているチップがゲームを悩ましくさせています。好きな列のコマを1歩進められるもの、集めれば集めるほど高得点が得られる「願いの石」などです。
チップはゲームを遊ぶ度に場所が変わりますので、毎回うまみのある列、そうでない列が違った状態で遊ぶことができます。
全員のコマ位置が特定の条件を満たしたらゲーム終了です。各列のコマがマークしている得点や集めた石などを集計します。
ここがオススメ: 出したいけれど うかつに出せないといった苦しさがあるが故に、計画どおりに次々にカードを並べられて進められたり、ライバルが欲しかったであろうカードを捨てたりする喜びもひとしおの、手軽な内容にみんなで遊ぶゲームの醍醐味が詰め込まれたお勧めのゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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