ゲーム紹介:熟語トランプ
漢字カードで熟語を組み合わせる
熟語トランプ
メーカー: ビバリー(日本), 発売年: 2008年
作者: 居椿 善久(いつばき よしひさ, 代表作: もんじろう)
7才~大人, 1~8人用, 所要10分, ルール難度:★


『熟語トランプ』は、トランプの各カードに書かれた漢字を使って、さまざまなゲームルールで知識と組み合わせを楽しめるカードセットです。
ルールのうちのひとつ『熟語 七ならべ』をすると、マークと数字で隣り合った漢字がそれぞれ熟語になることが判ります。
この漢字カード52枚の組み合わせてできる熟語は、なんと500語を越えるそうです。
熟語 神経衰弱
すぐに熟語トランプの面白さが解るのが、『熟語 神経衰弱』という神経衰弱の応用ルールです。
通常の神経衰弱のように、順番に2枚をめくっていくのですが、熟語になりさえすれば良いので、非常に数多くの組み合わせが期待できてしまいます。
期待できてしまうが故に、組み合わせに気を取られているうちに、何がどこにあったのか、びっくりするぐらい分からなくなっていきます。
他の人が気付いていない組み合わせも見つけられるでしょう。また、あまり知られていない熟語を狙って揃えた時には嬉しいものです。
カードに書かれている数字は、小学校の何年生で習う漢字かを表していて、これがそのまま得点となります。
なるべく高得点になるような組み合わせを考えるのも大事かもしれません。
遊び方いろいろ
この『熟語七ならべ』『熟語神経衰弱』の他にも、坊主めくり風の『熟語花札』、すべてのカードを使いきる1人用の『熟語っち』などのルールが入っています。
また『熟語ポーカー』『熟語ジンラミー』など、さまざまな応用ルールが生まれているようです。
応用ルール:『熟語バスケット』
初級編と上級編
初級編と上級編、2つのパッケージがあります。
初級編には、小学1~3年生で習う漢字だけが入っています。上級編には、4・5年生で習う漢字が1割ほど入っています。どちらも、漢字を知っていれば良いというものではなく、結局は熟語の語彙知識が問われますので、「初級・上級」と銘打たれているような差はありません。
両方合わせても同じ漢字が被っていないので、2つ合わせて遊ぶと、104漢字でなんと2000語以上!の熟語ができるとのことです。

熟語トランプ大全: この『熟語トランプ』が持つ魅力をもっともっとお伝えしたくて、すごろくやオリジナルのガイドブック『熟語トランプ大全(たいぜん)』を作りました。犯人を絞り込むように手掛りを得ていく『熟語探偵』など、本体の説明書には載っていない、「こんなゲームまでできるのか」と驚くほどバリエーションに富んだ新しいルールが掲載されています。また、作者さんの制作裏話が楽しめるインタビューや、読み物としても面白いマニアックな熟語帳など、まさに『熟語トランプ』を知りつくし、遊びつくすための必須の一冊となっています。
ここがオススメ:
熟語という漢字の組み合わせの妙をゲームで実感できるお薦めのゲームです。得点配分をのバランスと、できる組み合わせが多すぎず・少なすぎずという漢字の構成がとてもよく考えられています。
気になる言葉から、知らない言葉を知るきっかけにもなるでしょう。年配の方にもとても喜ばれます。
もちろんジョーカーも入っており、トランプとしても遊べるのもGOOD!
店内でサンプルをご覧いただけます。
[2009.3.9追記]
ボードゲームの紹介記事が満載のWebサイト『ボードゲームランド』での熟語トランプ紹介の記事に、独自に考案されたゲームルール3つが紹介されています。
3ルールとも、3枚セットで熟語の役を作るという新しい要素があり、それを活かして楽しめるようになっています。
ぜひ皆さんもいろいろなルールを作って遊んでみてください。
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