ゲーム紹介: 王への請願 / Um Krone und Kragen
ダイス目を特殊能力でねじ曲げる
王への請願(せいがん)
/ Um Krone und Kragen
メーカー: AMIGO (アミーゴ, ドイツ), 発売年: 2005年
作者: Tom Lehmann (トム・レーマン, 代表作: 『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』)
10才~大人, 2~5人用, 所要30~45分, ルール難度:★★ (2)

『王への請願』は、国王の理解(カード)を得るための条件「振ったサイコロ7個をすべて同じ目にする」を実現するため、サイコロの数や出目を操作する能力を体得し、組み合わせていくゲームです。

時計回りで順番にサイコロを振っていきます。
国王への請願を果たすため、「サイコロ7つをゾロ目」にしたいものの、ゲーム開始時は無力なので、3個のサイコロを振ることしかできません。
しかし、手が届く範囲の地位の人々を味方に付ける(カードを取る)ことで、サイコロの数や出目を操作できるようになります。
例えば、階級1の「農夫」は、たった2個がゾロ目であれば獲得できます。
そして、彼の力を使えば、サイコロ1個を追加して振ることができるようになります。
複数の能力を組み合わせて使う例です。
「農夫」の力を使い、4個振ったサイコロの目が[2], [3], [5], [6]でした。
「衛兵」の力を使い、サイコロを1個、[2]にして加えます。
「下女」の力を使い、サイコロ1個に+1~3します。
「哲学者」の力を使い、サイコロ1個に+1、もう1個に-1します。
これで、2個+3個のゾロ目のペアができました。
2個+3個のゾロ目のペアによって、「適当ないくつかのサイコロに対して+1できる」能力を持つ「女官」を獲得することができます。
こうしてゲームを続けていき、誰かが7個のゾロ目によって国王と王妃のカードを獲得したら、最終決戦に挑みます。
ここがオススメ:
最初は「7個ぜんぶ同じ目なんて揃えられるの?」と思いますが、カードの能力を駆使することで、サイコロのランダムな出目を捻じ伏せられるようになります。どのカードが欲しいか、どのようにカードを使えば良いか、工夫のしどころが楽しいお薦めのゲームです。
二人用としてもおすすめです。
オリジナル早見表:
すごろくやオリジナルの早見表5枚をお付けしています。

キャラクター20種を大きな5つのグループに分け、取得条件・能力の記述を簡潔にまとめました。 キャラクターの取得条件と能力が頭に入るまでは難しいゲームと思われがちですが、この早見表を眺めながら遊べば、初めてでもすぐに楽しむことができます。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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