ゲーム紹介:小早川 / Kobayakawa

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最小値補正を鑑み数札1枚で勝負
小早川 / Kobayakawa
メーカー: オインクゲームズ (日本), 発行年: 2013年
作者: 佐々木 隼 (ささき じゅん, 代表作:『藪の中』など)
8才~大人, 3~6人用, 所要15分, ルール難度:★☆ (1.5)

小早川:箱

『小早川 (こばやかわ)』は、たった1枚の手札の数値比べをするにあたって、1〜15のうち今までどんなカードが公開されたか、また最小値の人だけが得られる今回の補正値はどのくらいかなどを鑑みて、得点コインを賭けるか/降りるかの勝負をするゲームです。

小早川:展示用写真

数値1〜15が各1枚ずつ書かれたカードを使います。無作為に各自1枚だけが手札として配られ、1人1回のチャンスで手札交換などの準備をした後に、その手札1枚で大きさ比べの勝負をします。

大きさ比べではありますが、大きい数の人がかならず有利、というわけでもありません。もし最小値だったら、その人にはテーブル中央にある〈小早川 (関ヶ原の戦いで東西勢どちらにも付かずに傍観していた大名に由来)〉と称されるカードの数値(写真例中央の“6”)が追加補正されます。このため、小さな数であってもこの〈小早川〉の補正によって勝てるかもしれないのです(写真例では、(8+6)>13で“8”を出した人が勝ち)。

これらを鑑みて、最初に配られた手札の数値に応じて、手札か小早川の1枚チェンジを1人1回ずつだけ行なえます。
このチェンジによって、小早川を大きくして逆転勝ちを狙ったり、逆に大きな小早川を下げることで逆転を阻止したりできます。しかし、それぞれの思惑が行動に出てしまうだけに、「大体その辺りの数なんだな」と手札を読まれてしまうかもしれません。また、チェンジによって次々にカードが公開されれば、〈有りうる数値〉情報の確度も上がっていくでしょう。

チェンジの準備が終わったら、いよいよ勝負です。それまでに得られた情報を元に推理し、自信があるならコインを賭けて勝負に乗り、自信がなければ勝負から降りて手札公開を控えます。
ここでも、あからさまに降りてしまえば後続を有利にさせてしまいます。多少自信がなくても、ときには勝負に出た方がハッタリ(自信満々を装うウソ)として有利に働くこともあるでしょう。

全員が賭ける/降りるを表明したら、勝負に乗った人だけで手札を公開し、小早川補正を含めて最高値の人が勝ちです。賭けられた全コイン+1枚を受け取ります。

こうしてゲームを続けていき、全7回、最後の大勝負を行なったらゲーム終了。もっともコインが多い人が優勝です。

ここがオススメ: シンプルなルールでありながら、それまで得られた情報から推理して、消去法と確率と勘で手札の強さを計って勝負するギャンブル感覚が楽しい、手軽な大人向けとしておすすめのゲームです。
ある程度の推理を全員が共有できるようになっているため、勝負後に「あー、そうなってたのかぁ〜」と会話が盛り上がるでしょう。
コインは豪華なメタル製、小早川家紋の三つ巴模様です。

店内でサンプルをご覧いただけます。

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