ゲーム紹介:アルケミスト / Alchemist

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複製誘い秘薬の調合レシピを作る
アルケミスト / Alchemist
メーカー: AMIGO (アミーゴ, ドイツ), 発行年: 2007年
作者: Carlo A. Rossi (カルロ・ロッシ, 代表作:『大勝負』『エクストリームメモ』)
10才~大人, 2~5人用, 所要40分, ルール難度:★★ (2)

ドイツ 2007年
ゲーム大賞 (Spiel des Jahres)
準候補 (Empfehlungsliste)

アルケミスト:箱

『アルケミスト』は、錬金術をテーマに、秘密裏に自分が担当する魔法の材料種をより多く消費させるべく、魔法の材料5種類を組み合わせて新しいレシピを作ったり、他人が作ったレシピどおりに調合したりして得点を競うゲームです。

アルケミスト:展示用写真

1人ずつ代わりばんこに、〈魔法の材料5種類のどれかをストックから獲得する〉か、〈手持ちの材料を消費する“調合”によって別の材料に変化させ、得点とともに獲得する〉か、どちらかを行なっていきます。

ボード上には、調合レシピを表す魔法の釜が10ヶ所あります。しかし最初はどの調合レシピも白紙状態で決まっていません。
誰かが材料を組み合わせて〈作る〉ことでレシピが書き込まれていきます。 魔法の材料は5種類あり、そのうち3種類の組み合わせでレシピ作りを行ないます。このレシピ作りによって〈消費される材料〉と〈生成される材料〉、〈得点〉が設定されます。

以降、(自分を除いた)他の人たちは、このレシピを使って〈消費される材料〉を支払えば、〈生成される材料〉と〈得点〉を獲得することができるようになります。このため、レシピ作りの際には、材料の組み合わせと得点設定を慎重に行なわなければなりません。
もし、簡単な材料の組み合わせで高得点を設定してしまえば、どんどんそのレシピが利用されて自分だけが取り残されてしまうでしょう。

逆に、難しい組み合わせで少得点だと、そのレシピはまったく使われない、ということになります。一見問題がなさそうですが、この場合、〈それらの材料が消費されない〉ことが問題になってしまいます。
実は、各自、秘密裏に最多消費量を狙っている材料を1種類担っています。ゲームの最後には材料ごとの消費量の順位に応じて大きなボーナス得点を得られるため、レシピを新規に作る際、最多消費を狙っている材料をライバルたちが消費するように、レシピの組み合わせの中に含めているはずなのです。

つまり、組み合わせの難易度と生成される材料の「おいしさ」に見合った得点設定をする必要があります。一方、他人が作ったレシピを使うときには、どの材料を消費させようとしているのか、生成される材料にうまみはあるのか、得点はそれに見合ったものかどうか、などで頭を悩ませるでしょう。

こうしてゲームを続けていき、ストックのいくつかの材料が尽きたらゲーム終了。最多消費材料のボーナスなどを清算し、最高得点の人が勝ちです。

ここがオススメ: 自分で得点バランスを決めたり、人に狙った材料を消費させたりするにはどうしたら良いか、最初はよく解らないのですが、徐々に少しずつ、消費物と生成物の錬金術的な連鎖をうまく使ったり、その中に最多消費を狙う材料をうまく含めたりする攻略に気付いていくのが楽しい、他のゲームでは味わえないような独特の感覚があるお薦めのゲームです。

店内でサンプルをご覧いただけます。

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投稿者:すごろくや

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