ゲーム紹介:ウルビオン / Urbion
協力し夢札で12都市の調和を保つ
ウルビオン(旧題:エクィリブリオン) / Urbion (Equilibrion)
メーカー: Z-man Games (ズィーマン, カナダ), 発行年: 2013年(原版2012年)
作者: Shadi Torbey (シャディ・トーベイ, 代表作: 『オニリム』)
13才~大人, 1~2人用, 所要15分, ルール難度:★★ (2)
『ウルビオン(エクィリブリオン)』は、常に場に4枚ある都市カードに対して、手札から選んだ善夢(プラス数値)カードか悪夢(マイナス数値)カードを置いて0になるように均衡を取っていきながら、12のすべての都市の均衡を取れるかどうかに挑戦するゲームです。
上の写真で、中ほどに縦に4枚あるのが〈夢世界の街〉です。夢の都“ウルビオン”の王様となって、これらの街に、左右で善夢と悪夢の均衡を取っていかなければなりません。
街は常に均衡が崩れた状態で場に登場します。
手札から1枚、善夢(プラス数値)カードか悪夢(マイナス数値)カードを選んで、マークが合う街の左右に置きます。もしこれによってプラスとマイナスが相殺され、和を0できたら、その街は〈均衡が取れた〉と見なして獲得できます。
しかし、善夢と悪夢はそもそもバランスが崩れており、例えば、あるマークのマイナスカードは-1なのに、プラスカードは+4だったりします。また、同属性(プラス/マイナス)は3枚までしか置けないため、一筋縄ではいきません。
このため、カードを置くかわりに1枚破棄し、〈同属性カード2枚の場所交換〉や〈とりあえず合計が0になるカード同士だけ捨てて整理〉といった行動を適宜行なっていかなければなりません。
手札は山札から常に補充しますが、山札が尽きるまでに12の街の均衡を取らなければなりません。もし山札が尽きてしまったら、そこで今回の挑戦は失敗となってしまいます。そのため、1枚捨てるかどうか、またどのカードを捨てるのが良いのかはよく考えて決める必要があるでしょう。
ときどき、補充の際に恐ろしい〈カオス(混沌)カード〉が現れます。均衡を大きく偏らせたり、山札から数枚を破棄されられたりします。何枚目かも気にしつつ、常にカオスに対応できるような準備をしておかなければなりません。
こうしてゲームを続けていき、みごと街カード12枚の均衡を取れたら成功、それまでに山札が尽きてしまったら失敗です。
慣れてきたら、同梱されている「ちからの書」「大広場とメタス」という2つの拡張ルールにも挑戦してみましょう。
ここがオススメ: 前作『オリニム』と同様、「夢」をテーマに精神世界を表現したような不思議なイラストのカードを使い、前作とはまた異なる仕組みで、遊ぶたびに自分が上手になっていく過程が楽しめる、じっくり考える大人向けの手軽なゲームとしてかなりお薦めのタイトルです。 2人用のルールは、まず1人用のルールを2人ともこなせるようになってから挑戦した方が良いでしょう。
店内でサンプルをご覧いただけます。
【2014.2.20追記】次回入荷時期未定につき、取り扱いリストから外しました。
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