ゲーム紹介:ダンジョンレイダース / Dungeon Raiders
押し付け合って財宝稼ぐ洞窟探検
ダンジョンレイダース / Dungeon Raiders
メーカー: Adventureland Games (アドベンチャーランド, オーストラリア), 発行年: 2011年
作者: Phil Harding (フィル・ハーディング)
8才~大人, 1~5人用, 所要20分, ルール難度:★★ (2)
『ダンジョンレイダース』は、お宝や怪物が次々に現れる危険な洞窟を、その都度1~5の手札から選んで1枚ずつ出すことで、財宝は貰えるように、被害は被らないようにライバルを出し抜いて攻略していくカードゲームです。
1~5の数値カード5枚を手札として、5つの部屋を順番に攻略していきながら、財宝をより多く集めて生還することを目指します。各部屋ごとに全員が1人1枚ずつ数のカードを消費していきますが、部屋の種類に応じてさまざまなことが起こるため、後々のこともよく考えて手札の1枚を選ばなければなりません。

財宝ならば、出した数が大きい人から優先的に貰うことができます。しかし、後からもっと良い財宝が出てくるかもしれません。

モンスターならば、そのモンスターの体力の値(14, 18など。人数によって異なる)を、全員が出した数の合計が上まわれば打ち負かすことができます。
しかし、後々のことを考えれば無用に大きな数を消費したくはありません。しかも、もし負けたとしてもダメージを被るのは最小の数を出した人だけなので、順番に1人1枚ずつ出されるカードの数を見計らって「自分は被害を被らない範囲で、他人に大きな数を出して頑張ってもらう」という悪がしこいやりとりが交されます。

お店のような「貯蔵庫」に遭遇すれば、出した1枚の数値に応じて、ダメージを回復したり、先々を見通したり、大きな数値で戦闘が有利になるアイテムを獲得できます。
もしこの部屋に遭遇することがあらかじめ判っているならば、欲しい物の数を温存しておく必要があるでしょう。

さまざまな罠も登場します。この溶岩の罠は、誰かが1人でも1~3のカードを出すと、その値に応じて全員の財宝が失われてしまいます。もし自分の財宝がわずかで、ライバルが稼いでいるのであれば、「いやーごめんごめん」などと言いながら1を出してしまいましょう。
こうしてゲームを続けていき、5部屋を攻略したら、消費した1~5の手札を戻し、次の階層として新たな5部屋を攻略して…、と繰り返していき、全5階層を終えたときにゲーム終了です。
ダメージが大きく、もっとも体力が低い人がまず脱落させられ、残った人の中でもっとも財宝を稼いでいる人が勝ちです。
ここがオススメ: 少しルール量は多目ですが、先々の計画を立てつつ、全員が足を引っ張りあいながら自分だけ旨みを得ようとするやりとりが楽しい、手軽な大人向けとしてお薦めのカードゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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