ゲーム紹介:アイム ザ ボス / I'm the Boss!
ドタバタ交渉で商談を取り付ける
アイム ザ ボス
/ I'm the Boss!
メーカー: New Games Order (ニューゲームズオーダー, 日本), 発売年: 2013年(原版1994年)
作者: Sid Sackson (シド・サクソン, 代表作: 『アクワイア』『キャントストップ』など多数)
11才~大人, 3~6人用, 所要60分, ルール難度:★★ (2)
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ドイツ 1994年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 候補 (Auswahlliste) |
『アイム ザ ボス』は、「不在」や「引き抜き」などのズルいカードを応酬しながら、商談に必要な資産家を募集・提供することで取り引きの成功に貢献し、お金をより多く稼ぐゲームです。
ボード上にある商談16件のマスを、全員共通のコマ1個が巡ります。もし、自分の番のときに、そこのマスに描かれている商談を取りまとめることができると考えたなら、胴元(親)となって「商談まとめ」の争奪戦を始めましょう。
商談をまとめる条件は、各マスに示されている種類の資産家を揃えるため、それらの資産家カードを手元に持っていることです。例えば、資産家D・資産家Lを1人ずつと、資産家C/G/W/Sの誰か3人、といった風に。
もし商談をまとめることができれば、巨額の報酬(600万ドル~3000万ドル)が胴元のものになります。しかし、胴元1人だけでまかなえる資産家の種類には限界があるため、報酬の一部を分け前として支払ってでも、ライバルたちにお願いして、彼らが持っている資産家を「商談に協力した」ことにしてもらう必要があります。
例えば「うちには“資産家L”がいますので、残りのD/C/G/W/Sあたりをぜひお願いします!」という具合です。
これを受けて、ライバルたちは分け前欲しさにこぞって取り引き条件を提示します。
「“資産家C”と“S”を600万ドルで提供しましょう」「いやいや、こちらは“G”と“W”を500万ドルでいいですよ」「あちらはそう言ってますけど、もっと安くなりませんか?」
ライバル同士を煽ってなるべく支払う分け前を減らしつつ、条件を取りまとめていきます。
そして、ここからがこのゲームの醍醐味です。各自が手札として持っているカードが、ひどすぎるほどのズルい効能を発揮して飛び交うのです。
カードは、使い捨ての代理役「資産家の親戚」、資産家を参加不可にする「旅行中につき不在」、人の資産家を奪う「引き抜き」、胴元の権利を奪い取る「ボスは私だ!」などです。
これらのカードの応酬によって、「“G”は旅行中で居ないそうですよ。こちらの条件を飲みませんか?」「いえいえ、親戚もいますから」「おっと、“D”がこちらに移籍することになりました。あなたの協力はもう要りません。」「今から私が胴元です」「それは認めません」「私こそが胴元です」「うわー!」といった具合に、ズル賢くて楽しいやり取りが活発に行なわれます。
商談がまとまって報酬を受け取るたびに、その商談マスは消えていきます。こうしてゲームを続けていき、10数個の商談を終えたらゲーム終了、もっともお金を稼いだ人が勝ちです。
ここがオススメ: 足元を見ての交渉など、冷静な損得勘定が必要なのですが、攻撃的なカードの出し合いでついついヒートアップしてしまって盛り上がります。駆け引き好きな大人向けとしてかなりおすすめのゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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