ゲーム紹介:プゥー / PRRRT
悪臭度数を鑑みおなら犯人を推理
プゥー
/ PRRRT...
メーカー: Hurrican (ハリケーン, スイス), 発売年: 2010年
作者: Ludovic Maublanc (ルドヴィック・モーブロン) & Bruno Cathala (ブルーノ・カタラ, このコンビの代表作:『ミスタージャック・ポケット』)
7才~大人, 3~7人用, 所要20分, ルール難度:★☆(1.5)

『プゥー』は、さまざまな状況で起こったおなら事件の犯人を探るため、各自の臭いを嗅ぐかのようにカードを引いて悪臭度数を確かめていき、犯人を推理しつつ、マイナス得点の羞恥(しゅうち)カードをなるべく受け取らないようにするゲームです。

車の中や映画館、工場のエレベーターの中など、やってはいけないシチュエーションで事件は起こってしまいました。
それぞれが自分ではないとそしらぬ顔を決めこんでいます。犯人はいったい誰なのでしょうか?
全5~9ラウンドで、マイナス得点である「羞恥(しゅうち)カード(辱めによるダメージを受けやすい度合いを表した人物)」をできるだけ取らないようにします。
毎ラウンド、事件現場に応じたマイナス羞恥カードが並びます。もし犯人になれば、これらをまとめて引き取らなければなりません。
犯人とは、手札の悪臭カード(悪臭度合いを示す)に書かれた数の合計がもっとも大きい人です。1人ずつ代わりばんこに、隣の人に「やったのは君かね? 言うなら今だよ。」と問い掛けます。
問われた側は、明らかに手札の数合計が大きすぎるのであれば、「スイマセン私です。」と自白することでマイナス点が少ないうちに引き取り、ラウンドを終わらせるのも手かもしれません。
しかし、誰しもが「何とかなるかもしれない」と考えて否定します。すると「ほほう、どれどれ?」と臭いを嗅がれるように手札の悪臭カード1枚を抜き取られ、手元に公開されてしまいます。
今度はその人がまた次の人を疑い、カードを引いて悪臭度合いを公開させ…、と続けていくと、明らかな悪臭度合いの高さを露呈した人に対し、犯人の疑いがどんどん強まっていきます。
しかし一方、悪臭度合いが強い(数字が大きい)カードは、抜き取られたときに特別な効果を発揮することがあります。「誰かの手札を抜き、自分のと交換」「公開済みカードを人と交換」「手札をぜんぶ捨てられる」などです。やっぱり自白する気にはなれません。
聞き込みが1周するごとに、場のマイナス羞恥カードは1枚ずつ増えていきます。何周かして、それでも自白者が出ない場合には、全員せーの!で、犯人だと思う人を指をさします。
さあ、手札をすべて公開し、犯人を確認しましょう。犯人は場に並んだマイナス羞恥カードに加え、指をさされた人数分のマイナスカードも追加で受け取らなければなりません。早く自白すれば軽めに済んだのに…。また、指さしを間違えた人もマイナスカードを受け取ります。
こうしてまた、新たな事件をめくり…、とゲームを続けていき、全5~9ラウンドが終了したときにもっともマイナス合計が大きい人が負けとなり、「おならの達人」に任命されます。
ここがオススメ:
誰もが共感するテーマを元に、「言うなら今だ。本当にいいのかね。」などと人に圧力を掛けつつ、実はとても危ない状況を打破したり、安全だと思っていたのに手札の交換等によって犯人になってしまったりと、わあわあ言いながらドラマチックに盛り上がるお薦めのゲームです。
2010年11月19日現在、このゲームの情報はインターネットでもまったく見つからず、なぜか世界でもかなり早い発売になっているようです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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