ゲーム紹介:原始スープ / Ursuppe

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能力の獲得による原始の生存競争
原始スープ / Ursuppe
メーカー: Doris & Frank (ドリス・フランク, ドイツ), 発行年: 1997年
作者: Doris Matthäus (ドリス・マテウス) & Frank Nestel (フランク・ネステル)
12才~大人, 3~4人用, 所要90分, ルール難度(追加分として):★★ (2)

ドイツ 1998年
ファン投票 (Deutscher Spiele Preis)
第2位
原始スープ:箱

『原始スープ』は、原始の大海の中、自分のアメーバ群を操って、餓死しないように食物を摂らせつつ、進化による様々な能力を身に付けて生き残りを図るゲームです。

原始スープ:展示用写真

各自のアメーバ3匹が、原始の地球の海(原始スープ)に漂っています。このアメーバたちは、海中に漂う食物を規定数食べないと、その都度飢餓マーカーが溜まっていき、やがて死んでしまいます。
必要な食物は、自分の色以外のコマ。しかも、色のバランスを考えつつ3個摂取しなければなりません。

初期状態の海は、色取り取りのコマがあり、栄養も豊富です。しかし、アメーバたちが食物を摂るたびに、そのマスからは2~3色の食物が減り、代わりに、食物を摂ったアメーバのフンが、その色の食物として置かれます。つまり、色のバランスがどんどん偏っていくのです。しかも、フンに代わる過程で1個ずつ減るので、食物全体の数も徐々に減っていきます。

このような、徐々に首が絞まっていく飢餓の危機を避けるため、アメーバたちは、分裂したり、進化したりすることで生き残りの道を図っていかなければなりません。
少しずつ溜まっていく進化ポイントをまとめて消費することで、新たなアメーバコマを置いたり(分裂)、様々な能力カードから選んだ1枚を手に入れたり(進化)します。

進化の能力は、自分の全アメーバに適用されます。
能力には、マスをただ漂うのではなく移動ができるようになる、食物の個数が少なくて済む、餓死まで少し耐えられる、他の種族のアメーバを食物にできる、など、多種多様なものがあります。
しかも、能力は、複数を重ね合わせたり、より高度な能力へ高めたりすることも可能です。

こうして、移動→摂取→進化→分裂の行程を何度も繰り返しながら、自分のアメーバ個数と進化カード枚数による得点を稼いでき、最終得点を競います。

ここがオススメ: 原始の生物が厳しい生存競争の中で能力を獲得していくさまを体験しながら、能力と行動の順番を考えつつ自分の種族を育てていく不思議な感覚が楽しいゲームです。
じっくり楽しめる大人向けとしておすすめです。

店内でサンプルをご覧いただけます。

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投稿者:すごろくや

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すごろくや店主  
初入荷時の和訳ルールに不備がありました

初入荷時(2010.8.20)に添付されていた和訳ルールに、ゲームを行なう上で支障のある箇所があったため、現在では差し替えられています。

2010/09/16 (Thu) 18:56 | EDIT | REPLY |   

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