ゲーム紹介:電力会社 / Funkenschlag
燃料選んで電力供給網を巡らせる
電力会社
/ Funkenschlag
メーカー: 2F-Spiele (ツーエフ・シュピーレ, ドイツ), 発売年: 2004年
国内版販売元:アークライト
作者: Friedemann Friese (フリーデマン・フリーゼ, 代表作:『電力会社』『ファウナ』など多数)
12才~大人, 2~6人用, 所要120分, ルール難度:★★☆(2.5)
ドイツ 2005年
ゲーム大賞(Spiel des Jahres)
準候補(Empfehlungsliste)

『電力会社』は、各自、電力会社の経営者となって、供給事業所の拡大や、発電所・燃料の確保をうまく行なうことで、電力をより広く供給して得点を競うゲームです。

各自、まずは離れた1都市から始め、お金を支払うことで、電力網の線を伝って隣へ隣へと供給事業所(自色のコマ)のネットワークを拡大していきます。
毎回、決算のときには事業所の数の分だけ収入があり、これによって拡大生産を行なっていきます。
しかし、収入をもらえるのは、各事業所に充分な電力を供給できたときだけです。電力を供給するには、“発電所”を事前に購入しておき、それらの発電所に必要な“燃料”を消費しなければなりません。
発電所は、場に陳列されているカードから、入札によって購入します。石炭発電、石油発電、ゴミ発電、ウラン発電(原子力)など、必要とする燃料や、発電効率もさまざまですので、自分や相手の懐、場の状況をよく考えて値を付けましょう。
また、燃料も欠かせません。電力を供給するだけの燃料の蓄えがなければ、やはり都市に電力を供給して収入を得ることができないからです。
一方、燃料のコマは、石炭や石油など、種類ごとに「買われれば買われるほど」価格が高騰していきます。逆に、誰も手を付けないような燃料は安価で購入することができます。安いものを早く買うためには、毎回変わる手番の順番と発電所選びがとても重要になります。
こうして、発電所の競り→燃料購入→事業所拡大→決算→(また)発電所の競り→…を繰り返して、ゲームを続けていき、誰かの事業所が規定数に達したらゲーム終了です。その時点で、電力を供給できる事業所の数がいちばん多い人が勝ちです。
ここがオススメ:
常にお金に窮しながら、拡大生産を行ないつつ、発電所と燃料の効率の良い獲得や、都市による縄張り争いを狙って戦略を楽しめる、じっくり型のお薦めゲームです。
よほどの事がない限り、逆転できる余地が残されている、という辺りの仕組みがとてもうまくできています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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