ゲーム紹介:ディクシット / Dixit
お題の印象から意味深な絵を推理
ディクシット
/ Dixit
メーカー: Libellud (リベリュー, フランス), 発売年: 2008年
国内版発売元: ホビージャパン, 国内版発行年: 2011年
作者: Jean-Louis Roubira (ジャン=ルイ・ルビラ)
イラストレーター: Marie Cardouat (マリー・キャドゥア)
8才~大人, 3~8人用, 所要30分, ルール難度:★☆ (1.5)
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ドイツ 2010年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 大賞受賞 |

『ディクシット』は、場に並べられた何枚かのカードの絵柄から、今回の語り部(かたりべ)役がお題として出したであろう1枚を、ヒントの〈印象ワード〉を元に推理し、みごと当てて得点するゲームです。

大きめの、想像力をかきたてる不思議な情景が描かれた美しいイラストカード84枚を使います。
1人ずつ交代で、語り部(かたりべ / ストーリーテラー)役を務めます。語り部役は、自分の手札の中から1枚を選び、その絵柄から連想された「印象ワード」を考え、今回のお題として全員に伝えます。
印象ワードは、「勇敢な」「まっすぐ向かう」など、単語でも文章でもかまいませんし、擬音や何かの引用などでもOKです。
他の人たちは、自分の手札の中から、今回提示された印象ワードに最もふさわしいと思うものを1枚選び、裏向きにして出します。
語り部が印象ワードを決めるのに選んだカードも合わせて、全員が出したカードをよく混ぜ、どれが誰のカードかわからないようにして表向きに場に並べます。
さあ、語り部以外の人たちは、並べられたカードの中から、語り部が選んだカードを推理して1枚選びましょう。
もし、うまくカードを当てた人がいた場合、語り部とその人の両方に得点が入り、点数分だけ得点ボードの上で、自分のうさぎコマを進めます。
しかし、全員が正解した(=解り易すぎた)場合、あるいは誰も語り部の選んだカードを当てられなかった(=解り辛すぎた)場合、語り部は得点できず、それ以外の人たち全員に得点が入ってしまいます。
また、正解ではないカードが選ばれた場合、そのカードの持ち主に得点が入りますので、語り部以外の人も、なるべく今回の印象ワードに近いものを選んで、他の人を混乱させましょう。
こうして、語り部を交代しながらゲームを続けていき、最終的にもっとも自分のうさぎコマを進められた (= 得点を集めた) 人の勝ちです。
ここがオススメ:
「解る解る!」「どうしてそういう風に見えるんだろう?」など、他の人の「世界の見え方」に驚きつつも、理解が深まる超おすすめのゲームです。
意味深で物語性を感じさせるイラストの大きなカードが、見方によって多様な解釈が可能なところがポイントです。語り部役はほどよく全員に意図が伝わるフレーズを考えるのが悩ましくも楽しく、センスの発揮しどころです。
応用ルールには言葉によるフレーズではなく、歌やジェスチャーで自分のカードを表現するといった方法もあります。
北米仕様版: 北米仕様の『ディクシット』は内容物が少し異なります。机に広げて使う、得点盤とインデックス番号、遊び方まとめが一緒になったボードが同梱されており、箱内には拡張イラストカードセットが収納できるようになっています。

特製:2人用ルール付き
本来は3人以上でないと遊べないところを、2人で遊べるように Brian Modreskiさんが秀逸な応用ルールを発案されました。
⇒ http://www.boardgamegeek.com/thread/676496/2-player-co-op-dixit-variant
当店では、Brianさんのその2人用ルールを元にした説明書(もちろん日本語です)をお付けしています。
2021年10月から販売している新版では、6人だったプレイ人数が最大8人に増え、得点ボードが箱から独立し、新たに投票ダイヤルが装備されています。
ルールやカードのイラストに変更点はありません。カードの裏面に変更もありませんので、他の拡張セットと混ぜても遊べます。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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