ゲーム紹介:タブラの人狼 / Lupus in Tabula
嘘付く狼男&村人,会話での殺戮劇
タブラの人狼
/ Lupus in Tabula
メーカー: daVinci Games(ダヴィンチ, イタリア), 発売年: 2009年
国内版発売元: ホビージャパン, 国内版発行年: 2013年
作者: Domenico Di Giorgio(ドメニコ・ディ・ジョルジオ)
8才~大人, 8~25人用, 所要20~40分, ルール難度:★☆

『タブラの人狼』は、欧州の古典を元にした、村人と、村人に化けて潜む人喰い狼男の生き残りを賭けたゲームです。大人気を博した『タブラの狼』が全面的に改訂・刷新された最新版です。

参加者の1人は司会進行役を担当します。 ゲームの最初に役割のカードを配り、誰かが狼(2匹以上)、その他は村人となります。
「みなさん、夜がやってきました。目を閉じてください。」進行役が声を掛けると、全員が目を閉じます。このように、進行役の案内に従って、夜と昼を繰り返してゲームは進んでいきます。「夜」には、狼たちだけが目を開けて、指し示された人が今晩の犠牲者となり、幽霊扱いとなります。「昼」には、村人たちが 相談の上、狼かもしれない疑わしい1人を吊るし上げ、同じく幽霊となります。
徐々に減っていく参加者。
こうして、村人側が狼全員を吊るし上げるか、狼側がうまく村人たちを誘導して抹殺できたら、生き残った側が勝利としてゲーム終了です。

「村人」「狼男」以外に、特殊な役割を入れることで、より判断が難しいものになっていきます。たとえば「予言者」。予言者は、自分だけこっそりと1人指名して、進行役から、その人が狼かどうかを聞くことができます。
狼を見つけた予言者は、昼の相談のときに「みなさん、私は実は予言者で、○○さんを調べたら狼でした。」と名乗りでます。でも、信じてもらえないかもしれません。なぜなら、その人は予言者ではなく狼男で、虚言によって村人同士の潰し合いを狙っているかもしれないのです…。
2009新版の特長: 絶版となった『タブラの狼 第3版』から、カードの絵や箱が全面的に刷新されていることに加えて、大きく3つの新しいゲーム要素があります。

再投票が整理され、かならず被疑者は2名だけになったり、その2名を、投票チップの裏表によって全員同時に表明することができるようになりました。これにより、よりスピーディな展開となるでしょう。

また、犠牲者は、ゲームから脱落するのではなく、幽霊として存在し、投票に参加できるようになりました。夜には幽霊でさえも目を閉じるため、各自の正体はゲームの最後まで判りません。

そして、応用ルールとして、長老コマを使うと、特定の司会進行を必要とせずに8人で遊ぶことができるようになりました。
2009年版の旧版・新版 死亡時の幽霊化が標準ルールとなった2009年版(第4版)にも、旧版と新版があるようです。カードの裏面の絵柄が異なり、旧版はセピア調の風景に赤字で“Lupus in Tabula”、新版は全面が赤い地で白地の“Lupus in Tabula”が描かれています。

『タブラの友。』と併せてどうぞ: 大事な司会進行を、間違えずに誰でも的確にこなせるようにデザインされた便利なオリジナルカードセット『タブラの友。』を、この『タブラの狼(2009新版)』に対応して作りました。ぜひセットでどうぞ!
ここがオススメ:
自分が村人だと信じてもらうためにはどうしたら…? 徐々に減っていく参加者と、渦巻く疑惑の中で真実を見極め、自分の側を勝利に導くのがとても楽しい大人のゲームです。
手順はとてもシンプルなので、お酒が入るような席でもとても盛り上がります。ラジオ番組で すごろくや を紹介していただいたタレントの伊集院光さんが「すごく面白い!」と絶賛していたのがこのゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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