ゲーム紹介:アグリコラ / Agricola
毎回変わる環境で牧畜農耕を営む
アグリコラ
/ Agricola
メーカー: Lookout Games(ルックアウトゲームズ, ドイツ), 発売年: 2007年
日本語版配給: Hobby Japan(ホビージャパン, 日本)
作者: Uwe Rosenberg(ウヴェ・ローゼンベルク, 代表作: ボーナンザ, マンマミーヤなど)
12才~大人, 1~5人用, 所要120分, ルール難度:★★☆
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ドイツ 2008年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 複合型ゲーム特別賞 (Sonderpreis Komplexes Spiel) |
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ドイツ 2008年 ファン投票(Deutscher Spiele Preis) 第1位 |
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国際ゲーマーズ賞 (International Gamers Award) 2008年 大賞受賞 |


『アグリコラ』は、さまざまな技能を身につけながら、農地を耕し、畑で小麦や野菜を育て、羊や牛などの牧畜を行なうことで、自分の農地の豊かさを競うゲームです。

舞台は17世紀のヨーロッパ。 各自、アグリコラ(ラテン語で農民の意)となり、まっさらな自分の農地ボードを担当します。最初は、2部屋の質素な木の家に、家族2人で暮らしています。

この自分の農地を、さまざまな技能と資源を獲得しながら豊かにしていきましょう。

畑を作れば、小麦や野菜を栽培して食料を確保することができます。

木材を獲得して柵を作ることで、羊や牛などの家畜を飼うことができるようになります。

こうした、多種多様な「今回、何を獲得するか」の要素が、全員共通のボード上にマス目で表されています。毎ラウンド、時計回りで1人ずつ、家族コマ1人分の労働としてこれらのマス目を抑えていきます。いったん誰かのコマが置かれると、そのマス目を選べなくなりますので、どの獲得要素を選ぶかよく考えて抑えていきましょう。
また、新しいラウンドが始まるたびに、1マスずつ、効果の高い獲得要素が増えていきますので、先に抑えたり、家族を増やしてたくさん抑える、といったことが重要になってきます。

手札のカードを繰り出すことができれば、有利に働く特別な技能を身に付けたり、文明の利器を得ることができます。
これらの手札は、全部で300種類ものカードの中から、ゲームのたびに14枚だけ選ばれます。つまり、何回このゲームを遊んでも、初めて見るような技能や文明の利器が出てきて、それらを使いこなす楽しみがあるのです。
こうしてゲームを続けていき、全14ラウンド行なったらゲーム終了です。畑・牧場・栽培物・家畜・家の質・家族・技能・発展具合などの総合得点によって、最多獲得者が勝者となります。
より高得点を目指して1人で遊ぶためのールもあります。

ここがオススメ:
計画性をもって獲得要素を抑えていくことで、安定した営みを行ないつつ、自分の農場がどんどん豊かになっていく様を体験できるお薦めのゲームです。
いつかはこんな理想的な農場を作ることができるのでしょうか。
世界一規模のボードゲーム愛好家が集うサイト『BoardGameGeek(ボードゲームギーク)』にて、40,000点以上登録されているゲームの中から、発売後8ヶ月で人気1位という座を獲得した記録的な話題作です。
ルールの量は多目ですが、細かなところは置いておいて大雑把に遊んでみても充分楽しむことができるでしょう。
説明書の説明文に不足している部分が多いため、それを補うための28ヶ所を記したすごろくや特製ルールガイドをお付けしています。
また、かなり広い場所を必要とします。目安として、80×80cm程度の机では3人プレイが限界と思われます。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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