ゲーム紹介:ペンギン航空 / Penguin Airlines

機体の操縦方法を口頭のみで指示
ペンギン航空
/ Penguin Airlines
メーカー: Perro Loko Games (スペイン), 発行年: 2023年
作者: Javier Martinez, Jesús Fuentes
9歳〜, 2〜8人用, 所要 15〜30分, ルール難度: ★☆ (2)

『ペンギン航空』は、管制官役と飛行機のクルー役2人1組のチームに分かれ、管制官の口頭指示のみを頼りに、たくさんある計器の中から正しいスイッチを押したり、レバーを操作したりして、制限時間以内にフライト中の指示項目をできるだけたくさん達成することを目指すチーム対抗のゲームです。

砂時計をひっくり返したらゲームスタートです。できるだけたくさんの指示項目の達成を目指しましょう!
管制官役が操縦指示カードをめくって、その内容をクルー役に口頭で指示します。カードにはイラストのみで指示内容が書いてあり、それを自分の言葉でわかりやすく伝えねばなりません。
管制官「青と赤の横向きのスライドさせるつまみを青は1、赤は3になるように動かして!」

クルー役は、目の前に並んだパネルから管制官の指示しているボタンやレバー、つまみがどこにあるのかを探し出して、自分の指で正しい操作を実行します。正しく操作ができたら、ご褒美として時間カウンターがもらえます。
急いで指示内容を理解して実行しなければならないクルー役ですが、それと同時に残り時間にも目を走らせていなければなりません。
砂時計が落ち切ってしまったらそこで挑戦終了となってしまうので、ご褒美として獲得した時間カウンターを消費することで砂時計をひっくり返して延長しましょう。

カードに描かれている分全ての正しい操作ができたら、次のカードに挑戦……と続けていって、カード5枚分の指示を達成するか、砂時計が落ち切ってしまったら挑戦終了です。達成できたカード枚数と使わずに残した時間カウンターを得点として記録し、次のチームが挑戦します。
こうしてゲームを続けて行って、12点いち早く獲得できたチームが現れたら、そのチームの勝ちでゲーム終了です。
言葉のみで見ているものをわかりやすく使えるにはどうしたら良いかを瞬時に考えたり、耳で受け取った指示を見えてる物に当てはめて正しく実行したりする難しさに手間取りながら、残り時間に急かされて慌ててしまうのが面白いゲームです。
「豆電球の下の白いボタンを押して!」「豆電球がいっぱいある!!とんがっているほう?丸い方?」といったように、似たような物がたくさんあることで勘違いが起こりやすくなっており、より正確に必要な情報を伝える技が問われます。
また、パネルを裏返すことで違う計器の並びにできたり、より伝達が難しい応用ルール用の指示カードも入っていて、それらを使用することでまた新鮮な気持ちで楽しめるようになっています。
中高生くらいから大人までが短時間で気軽に遊べるゲームとしておすすめのゲームです。
ゲーム紹介:ダンダンダン (R-18指定) / Dan Dan Dan

札をめくり撃ち合いに素早く対応
ダンダンダン (R-18指定)
/ Dan Dan Dan
メーカー: Heldbergs (ヘルドベルグス, ドイツ), 発行年: 2023年
作者: Thade Precht
18歳〜, 2〜4人用, 所要 20分, ルール難度: ★☆ (2)

『ダンダンダン (R-18指定)』は、1人ずつ順番に、自分の山札から1枚ずつカードをめくってテーブルの中央に出しながら、描かれた銃のグリップの色と向きをよく見て、黒いグリップが1つだけの時に発生する撃ち合いを制し、山札をいち早く無くすことを目指すゲームです。
R-18指定ゲーム:
このゲームには、刺激の強い表現が含まれているため、すごろくやでは対象年齢を18歳以上としています。ご購入の際にはお気をつけください。

テーブルの4辺を1人ずつ使って向かい合うように座ったら、ゲーム開始です。
1人ずつ時計回りの順で、自分の山札から1枚ずつカードをめくってはテーブルの中央にまっすぐ重ねていきます。
カードには白や黒のグリップの1〜2丁の銃が描かれていて、もし、黒い銃が1丁描かれたカードが捲られたら、撃ち合いです!

その黒い銃のグリップが向いている先に座っている人が撃ち手、銃口の先に座っている人がターゲットとなり、撃ち手は素早くターゲットに向かって両手を銃の形にしながら大きな声で「ダン!」と発砲します。一方、ターゲットは自らの身を守るべく、「ダン!」と発砲される前にできるだけ早く両手を上げて降参のジェスチャーをします。
ターゲットが撃たれるより早く手を上げられたら防御成功で何も起きませんが、もし撃たれてしまったら中央に重ねられた札を受け取って山札の下に加えなければなりません。
こうしてゲームを続けていき、誰かがいち早く山札を全て出し切ったらその人の勝ちでゲーム終了です。
カードに記されたアイコンによって、グリップの色を反転させたり、特別なジャスチャーを要求されたりするような、ゲームをさらに難しくする追加ルールが加わるスペシャルカードが10種類入っています。

次々にめくられるカードをよく見ながらグリップと銃口の位置関係を瞬時に処理して正しい行動を取る難しさに、うっかり撃ちそびれてしまったり、自分が撃たれたわけではないのに間違えて防御をしてしまったりと、こんがらがっていくのが楽しいゲームです。撃ち合いの起こらない白いグリップの銃が大半を占めるため、油断をしていたころに急に撃ち合いが始まって慌てたりするのも盛り上がります。
また、難易度を上げるスペシャルカードを追加するとさらに高度な情報の処理が必要になり、まったくミスをせずに乗り切るのはほぼ不可能になるでしょう。
日本文化を偏愛するドイツのメーカー ヘルドベルグス社の少し間違った日本の認識も面白く、デザイン性に富んだ箱やカードもポイントです。
大人が気軽に楽しめるゲームとしておすすめです。
ゲーム紹介:指詰め (R-18指定) / Yubitsume

サイコロの早掴み勝負で指を守る
指詰め (R-18指定)
/ Yubitsume
メーカー: Heldbergs (ヘルドベルグス, ドイツ), 発行年: 2021年
作者: Thade Precht
18歳〜, 2〜5人用, 所要 15分, ルール難度: ★☆ (2)

『指詰め (R-18指定)』は、1人ずつ順番に髑髏や包丁、お金のマークが描かれたサイコロ3つを振り、その出目構成をよく見て、いち早く仲間外れのサイコロを掴むことで、自らの指を切り落とされてしまう"指詰め"から身を守るゲームです。
R-18指定ゲーム:
このゲームには、刺激の強い表現が含まれているため、すごろくやでは対象年齢を18歳以上としています。ご購入の際にはお気をつけください。

全員机の上に左手を伏せて置いた状態で、1人ずつ順番にサイコロ3つを振り、全員でその出目を確認します。
サイコロには、髑髏・包丁・お金がそれぞれ1〜3つ描かれていて、もし描かれている物の種類と個数が唯一のサイコロがあったらそれをいち早く押さえます。

いち早く押さえられた1人以外は全員今回の勝負は負けです。"指詰め"の犠牲となり、机の上に置いた左手の小指を内側に折り曲げましょう。
もし全部の出目が他と違う物と個数を示していたら、急いで包丁の木駒を押さえねばならなかったり、応用ルールを混ぜているなら黒サイコロの特別ルールにも従わねばなりません。
スピード勝負で負けてしまったり、何か間違いをおかすたびに、次は薬指、その次は中指と順番に指を折り曲げていきます。
指を全て失ってしまったらこのラウンドからは脱落です。
ラウンドに残っている人が1人だけになったら、その人がこのラウンドの勝者として黒いゴムリングの指輪を受け取り、左手につけます。この指輪を一番最初に3個集められたらゲームに勝つことができますが、指輪をつけている指は、以降、"指詰め"の犠牲としても、残りの指としても使えなくなってしまいます。つまり、よりラウンドから脱落しやすくなってしまうのです。
このリスキーな戦いに挑みながらも、自らの指を守り抜き、最終的に勝者となることができるでしょうか?
このゲームは、日本文化を偏愛しているドイツのメーカー ヘルドベルグス社が〈ヤクザ〉にインスパイアされて制作した"指詰め"がテーマのゲームです。
似たような出目を瞬時に判別して我先にサイコロを掴み取る緊張感と、間違えてしまった時のペナルティとして指を折り曲げていく滑稽さに笑ってしまうゲームです。
クラフト紙のような風合いのおしゃれな箱や遊び心たっぷりのデザインもポイントで、コレクターズアイテムのような趣もあります。
大人が短時間で気軽に楽しめるゲームとしておすすめです。
色違いの箱あり:
『指詰め』のパッケージは全部で4色のカラーバリエーションがあります。箱色以外はすべて同じ商品です。
店頭では、棚に並んでいる中からお好きな色をお選びいただけますが、通信販売ではお選びいただけません。
ゲーム紹介:ぴよぴよ / Piou Piou

卵を奪い合ってひよこを3羽孵す
ぴよぴよ
/ Piou Piou
メーカー: Djeco (ジェコ, フランス), 発行年: 2009年
作者: Thierry Chapeau
5歳〜, 2〜5人用, 所要 10分, ルール難度: ★ (1)

『ぴよぴよ』は、誰よりも早くたまごを3つ孵らせるために、手札から雄鶏、雌鳥、鳥の巣のカードセットを出してたまごを産んだり、キツネカードで人のたまごを奪ったり、雄鶏2枚でそれを阻止したりする攻防を繰り広げるゲームです。
1人ずつ代わりばんこに、手札から選んだカードを使っていきます。
雄鶏、雌鳥、鳥の巣のカードセットを出すとたまごが1つもらえますが、そのままにしておくと誰かの番でキツネカードを出されて奪われてしまうかもしれません。

キツネカードで奪われてしまいそうになった時、すかさず雄鶏2枚セットを出すことができればキツネの攻撃をかわすことができます。
また、雌鳥2枚セットを出すと、たまごをひっくり返してひよこにできます。このひよこはもう奪われることはありません。
お互いの手元の様子をよくみてたまごを奪ったり奪われたりしながら、いち早く3羽のひよこを孵すことができた人がゲームの勝者です。
「さっき雄鶏を使ったばかりだからもう持ってないはず!」のように手札の読み合いをしながら、お互いにとったとられたを繰り返し、ひよこを孵そうと奮闘するのが楽しいゲームです。
たまごの形のカードを裏返すとひよこが孵るデザインも気が利いていて、ゲームを盛り上げてくれます。
子供から大人まで手軽に楽しめるおすすめのゲームです。
ゲーム紹介:ジャングルパニック / Jungle panic

一斉にタイル確保し同種の塊作る
ジャングルパニック
/ Jungle panic
メーカー: Djeco (ジェコ, フランス), 発行年: 2022年
作者: Flavien Dauphin
6歳〜, 2〜4人用, 所要 10分, ルール難度: ★ (1)

『ジャングルパニック』は、サイコロの指示に従いつつ、全員一斉にテーブルの上に散らばったタイルの中から1枚タイルを確保しては手元に繋げていくことで、同種動物が3x2の並びで6マス分並んだ形をたくさん作ることを目指すゲームです。

サイコロを転がして、全員いっせいにテーブルの上に散らばったタイルをあさり、サイコロの面の指示を満たすタイルを1枚確保します。
もしサイコロの面にヘビかカバかチーターの絵柄が描かれていたらその動物が1マス以上含まれるタイルを、もしサイコロにヘビ、カバ、チーターを打ち消すような赤線が描かれていたらその動物が含まれないタイルを確保しなければなりません。
確保したタイルは手元にすでにあるタイルに繋げて置き、全員1枚置けたらまたサイコロを転がしてタイルを1枚確保し…と繰り返し、誰かが同種の動物を3x2の並びになるように6マス分揃えることができたら、その種類の動物カードを1枚獲得、さらに同種の動物カードを3枚集められたら得点として特別なボーナスカードを獲得します。
こうしてゲームを続けていき、すべてのボーナスカードが誰かのものになった、あるいは誰もタイルを確保できなくなった時、一番たくさんカードを持っている人が勝ちでゲームは終了です。
ライバルに欲しいタイルを奪われてしまうかもしれないという焦りに急かされながらタイルを確保しては、より効率良く3x2の形を作るにはどうすべきかを考えるのが楽しいゲームです。
この動物を揃えようと狙っていても、サイコロの指示によって欲しいタイルが確保できないこともあるため、臨機応変な作戦変更が求められます。
小学生くらいの子供から大人まで手軽に楽しめるゲームとしておすすめです。